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2019/07/28 23:40
思えば、思いつきで決定したアメリカ皆既日食の旅。やってみたいと思ったことは、一度口にしてみるものだ。
モスバーガーで、妻と一緒にコーヒーを飲みながら、私はこうつぶやいた。「今年は、8月21日にアメリカで皆既日食があるんだけど、行ってみたいよなぁ…。」
「行こう!」妻は、何の躊躇もなく、そう言った。2017年の元旦のことだった。
力強い妻のその言葉にすぐに本気になって準備を進める自分がいた。
広大な北アメリカ大陸を斜めに横断するかなり大規模な皆既日食。どこで見るのが最適なのか。天文雑誌やネットで調べると幾つか候補地が絞られていった。大きくは(1)皆既日食の時間が長いケンタッキー州・イリノイ州付近、(2)国立公園の多いアイダホ州アイダホフォールズ付近、(3)晴天率の高いオレゴン州付近の3つが候補にあがった。
次に、旅行会社にお願いして往復の飛行機のアクセスの良さとチケットの価格を調べてもらうと、やはり西海岸の方が移動時間や乗り換えのスムーズさ、そしてチケットの価格でも軍配があがった。特に(1)(2)は、乗り換えの回数でモタモタする感じがあった。また、妻の友人がロスアンゼルスに住んでいて、連絡をとると、快く泊まらせていただけるというのもあり、晴天率が高くアクセスのよいオレゴン州付近に決定した。さらに、オレゴン州でも国際空港のあるポートランドを拠点にして、(1)山を一つ越えて、人口8000人ほどのマドラス、(2)人口17万人ほどのセイラムの2つが観測・撮影候補地にあがった。ここは、都市の規模からして、文句なくセイラムを選んだ。
予定を立て始めたのは、8か月以上前だ。カレンダーをみて、ここからここまで休めそうだと目星をつけて、1日のズレは旅券の安さと早めに現地入りすることを優先させた。半年や1年前に、もうここで行くと決めたら、幾つかの選択肢をリストアップして、自分の好きな方、より楽しく安く快適に旅できる方を選んでいくだけだ。
声を大にしてもう一度言う。
「絶対にしたいことは最優先で予定を入れてしまおう!」
この時こんな写真が撮れるとは思ってもみなかった…。